突然のスランプ。今まで絶好調だったのが、いきなり調子が悪くなり、その後なかなか脱出できない。いい作品を撮らなければと、焦れば焦るほど上手く行かなくなる。うまくいかないから尚更焦ってくる。終いには焦るばかりで、カメラを持つことさえ不安になったり、ひどくなると嫌悪感まで生じてしまう。
こんな時に役に立つのが行動心理学を利用した方法。
かの行動心理学の祖と言われるウイリアム・ジェームズの
「モーション(行動)はエモーション(感情)を生む」の実践がお勧め。
すなわち、動作をプロやハイアマチュアのような行動を真似することで、感情をうまくいっている人と同じレベルに引き上げるという方法。
不平や不満を常に口にしている人は、自分にとって不都合なことが起こりやすく、常に物事に対して感謝や笑顔、明るい態度をとっている人にはいいことが流れこんでくる。 (引き込みの原理)
写真に関して言えば、行動をプロカメラマン(勿論明るくポジティブな人ほどいい)のようにすることで、いい作品を撮るための下地作りができる。
そして、理想とする写真を写真集や展示会で見ることで、作品のイメージを創りあげていく。特に、写真集は手軽にいつでも見ることができるので効果的。
つまり、イメージと行動を重ねあわせて行動することによって、脱出までの時間が加速するのである。
更に、脱出時に大きなステップアップを得られる。
すなわち、スランプとは大きな飛躍への準備期間中なのだ。
ジャンプする際に、一度屈まないとジャンプできない訳で、この屈んだ状態がスランプである。
よって、スランプになっている人は、飛躍へのビックチャンスが到来していると思って間違いない。しかしながら、あまり屈み込みが長いと足が痺れてジャンプできなくなるから、早めの脱出を上記方法でお試しあれ。