スタジオワークが写真の礎をつくる

誰でも簡単に始められて奥の深い写真の世界。

最近、本当に感じています。

以前のブログでも書きましたが、毎日作品を作るということで表現力を昇華させていく。

こんなことから始めた毎日作品制作ですが、当然いつでも外に出かけてという訳にはいきません。

そこで、スタジオワークを含めて作品制作ということになります。

写真の専門学校で、スタジオワークを学びましたが、学校というのは機会の創出だけで、手取り足取りというわけではありません。つまり、撮り方は教えてくれないといってもいいです。(現在はどうか知りませんが…)

テーマ(課題)があって、それを仕上げて持って行き、評価を受けるということです。

しかも、写真は100点満点というものがありません。あくまでも主観的なものです。勿論、プロ(講師)が見るわけですから、一定水準をクリアしていなければ問題外ですが、講師によって評価が違う場合はあります。

よって、大切のになるのは、写真におけるアイデンティティ(自己確立)であるということです。

では、どうしたら自分らしい写真を撮れるのか?

それは、毎日毎日繰り返し、写真で頭のなかにあるイメージを具体化させていくことが大切なんだと思います。撮影できない時には、イメージの中で作品制作をすることをします。(ドライシューティングと言って、アンセル・アダムスも勧めている方法です)

そして、イメージ力をアップさせる最善の方法は、スタジオワークといえます。

スタジオワークは、被写体から背景・ライティングに至るまで、全て自らの手で行います。

この作業により、光の構成・構図バランス・レイアウト力・イメージを写真にする技術が身につきます。

その日々の作業の中で、写真のとらえどころが会得で得きるのです。

更に、セッティング・ライティング・露出やらと、かなり面倒くさい。

実はここが重要で、面倒くさいことを繰り返しやっていると、面倒くさいと思うハードルが下がってくるのです。

元々写真は簡単に始められるものなので、ちょっとの作業も面倒と感じやすいですね。露出が自動・ピントが自動が当たり前、挙句には仕上げも自動(アート風仕上げがありますよね)という始末です。

ところが、本格的に写真に取り組むと、作業が煩雑でかなり面倒くさい。

逆説的になりますが、この面倒な作業こそが写真に向きあう時間なのです。面倒な作業・手順を繰り返すうちに写真の真髄に触れることが出来るといっても過言ではありません。

つまり、こうして作品制作に対する意識が醸成されていくのです。