クリエイティブな撮影にはマニュアルがお勧め

写真講座や撮影会でストロボを指導する機会がありますが、露出以上に難儀するのはストロボですね。

まず、メーカーによって使い方が違う。

使い方の方法も違う。

高機能なワイヤレス機能はスナップなどで人物撮影するときは良いのですが、花の撮影などでスタジオライティングなどクリエイティブな使い方となると真っ白くなったり、効果が弱くて調整の方法が分からなくてイライラします。

何故でしょうか。

ストロボは光が見えないので、どう写るのか写ってみなければわからないからですね。

確かにデジタルなら結果はでますが、その結果を踏まえてどうしたら良いかが、又よくわからない。

そこで、完全にマニュアルで撮影することをお勧めします。

これは、メーカー側にも問題がありますね。自動化して全て純正アクセサリーでしか高機能な撮影が出来ないようにできているストロボを見ると、どうせ素人はわからないんだからオートで撮影しろと言っているような感じがします。

言い過ぎかもしれませんが、マニュアルで撮影する際の、シンプルなアクセサリーは一切なく、全てオートや高機能なアクセサリーばかりです。赤外線やワイヤレスは結構ですが、最もシンプルに使えるアクセサリーがないのは商業主義の権化のような気がします。

そして、アマチュアはマニュアルは使えないだろうと発想されて製造されているとしか思えないマニュアル設定の複雑さ等考えると、メーカーの製造者はオート以外に自社製品のストロボを使ったことは無いのではないかと思うほどです。

ちなみに、私自身はストロボはマニュアルでしか使ったことが無いので、純正ストロボは使用したことがありません。

パナソニックのPE36Sのような名機を作ったパナソニックもストロボ事業を撤退しました。本当に残念です。

これは、ひとえにアマチュアがストロボを敬遠したことにも要因があります。ストロボ普及率が高く、アマチュアのストロボ使いのスキルが高ければ、PE36Sは製造中止にはならなかったと思います。

今回、Web講座の方より情報を頂きました。少し高いですがニッシンデジタルユニバーサルシューコードです。純正ストロボにも対応しているだけでなく延長コードでの接続をしないので発光も安定して便利だと思います。

マニュアル専用で使用するならホットシューアダプターとプロフェッショナル延長コードでも十分可能です。

ちなみに、X接点のないカメラはホットシューアダプターをカメラのホットシュー部分とストロボに装着する必要があるのでホットシューアダプターを2つ購入する必要があります。

この点に関してはX接点があっても2つ使ったほうがいいとも言えます。何故ならホットシューアダプターを使ったほうがカメラの頭にスッとつけるだけでストロボが使えるので便利だからです。

延長コードはミニカム シンクロ コンパー.コンパーコード 3Mがいいでしょう。(アマゾンでは扱っていないようなのでヨドバシドットコムで購入してください)

尚、ストロボが時々発光しないというトラブルはシンクロコードが緩んだことが原因です。堀内カラーから発売されているスタジオ用のテープで緩まないようにテープで止めましょう。HCL35963[パーマセルテープ(黒)]がオススメします。

べたつかず、ノリ跡が残らない、接着力もあります。1000円以上しますが、それだけの価値はあります。



花のストロボ撮影に背景にお勧め。

安い・軽い・綺麗


延長コードをシッカリ止めたい方は堀内カラーの

HCL35963[パーマセルテープ(黒)](ヨドバシ・ドット・コム)


ホットシューアダプターをつなぐ延長コードはミニカム シンクロ コンパー.コンパーコード 3M(ヨドバシ・ドット・コム)



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桜撮影は裏技テクニックが有効です

今回の動画でご紹介したグッズはコチラです。

キャノンの85mmf1.8は古い設計のレンズなので、解像度がやや甘い感じがするので敬遠される方がありますが、これは逆な言い方をすると、ソフトな描写をするレンズなので結構個人的には気に入っています。

それに、ケンコーのリバースリングを使うと、開放1.8のマクロレンズに変貌します。

このソフト感は他にはない。美しいハロがでます。

ハロとはレンズ中心部と周辺部の光のズレのことですが、これが独特なソフト感を表現してくれます。

レトロな設計のレンズでなければ独特なこの感じが出ないので、ソフトな描写が好きな方は、リバースリングとセットで使うなら本当にお勧めです。

是非、動画をご覧ください。

何より撮影で大切なのは、撮影に行ったら必ず作品を撮るんだという決意です。

この決意があれば、色々な表現方法を模索しますし、アングルやレンズのチョイス技術を加えて表現する術を考えます。

これによって、脳が刺激されて新しい表現方法や視点、アングル構図が決まるのです。

背景がごちゃごちゃして撮りにくいから諦めて帰ったり、テンションが落ちで被写体を探す努力もしなくなる人が多々います。

写真家がなぜ作品をものにするのか。

もう一度考えましょう。

写真とは、被写体を探す意欲がなければ見えてこないものなのです。

常に自分はProなのだという意識で被写体を探しましょう。

この意識が被写体を探せる目になっていきます。

技術や知識を学びましょう。

そして、その十倍撮影をしましょう。

写真とは、実験の芸術です。

そういう意味では物理学のようですね。



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一脚の効果的な使い方

皆さんは一脚を使ったことがありますか?

スポーツ番組でカメラマンが巨砲のようなレンズを付けてカメラの下から出ている棒のようなものが一脚です。

三脚の一本だけを使って撮影をするものですね。

もちろん、三脚をバラしたのではなく「一脚」という商品です。

その中で何がいいのか?

という以前に、どういう仕様目的か?ということです。

確かに丈夫でしっかりした一脚のほうがいいのでしょうが、スポーツや鳥を巨大な単レンズで使用するなら、大きくて頑丈な方がいいですが、通常撮影で三脚が使えない場所や、手持ちでは不安なときに補助目的で使いたいという人の場合は、大きさよりも、軽さや使いやすさが、一脚を選ぶときのポイントになります。

気をつけないといけないのは、一脚を選ぶときに雲台を考えずに重さを気にするととんでもないことになります。(雲台は意外に重い)

横位置のみであれば、雲台は必要ありませんが、縦位置も撮りたいとなると横に建物がない限り一脚を安定させることが出来ません。

まさか、他人の肩を借りることも出来ませんしね(^_^;)

とういうことで雲台、しかも自由雲台がいいでしょう。

更に言うなら、速写性を求めるならクイックシュー付きがオススメです。

三脚の時は、クイックシューを勧めないのになぜ?

と思われる方もいると思います。

三脚はシッカリと、長時間でもブレずに撮影するためのものですから、毎回きっちりと締め込む必要があります。

三脚でブレるのは、雲台の取り付けが甘いということが原因になっていることが大半です。

しかし、一脚は速写性です。

イチイチ取り付ける際に、ネジを締め込んでいたらシャッターチャンスを逃してしまいます。

ここが、応用力です。

基本は大切ですが、基本にこだわりすぎてシャッターチャンスを逃すのでは本末転倒です。

補助的な目的で使うなら、この条件を満たしたものがいいでしょう。

ということで、右にオススメの一脚を掲載しておきます。

クリックすると詳細を見れますので、御覧ください。

一気に伸ばして使え、雲台・クイックシューがついている。そして大きめのカメラバックなら収納可能です。

いざという時のためにカメラバックに入れておくのもいいと思います。

最後に、この一脚の伸ばし方締め方は、少々コツが入ります。始めて使う際には、家で何でも練習してからご使用ください。

準備なくして、成功ナシです。


 

動画の中で撮影したサンプル画像です


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絞りとシャッターの関係を理解すると見えてくるもの

今回、3つの動画をブログにアップします。

回折現象・撮影モード・プロが絞り優先を使う理由です。

全て、絞りが絡んだ内容です。

写真は「絞り」がキーワードのひとつですね。これは、本当に実感します。撮影会などで聞かれる質問の第一位は、「絞りはいくつで撮ればいいのですか?」です。

そして、よく勉強している人は「回折現象が気になるから、絞り込むことはしません」という意見です。

勉強不足の質問と勉強過多の質問の代表例です。(ちょっと厳しい意見でスミマセン)

写真は知識や技術はとても大切です。

そして、知識や技術が表現に大きく作用するARTでもあります。

しかし、です。

本末転倒になってしまっては意味がありません。

知識は実践によって高められるものであって、それを証明して始めて本当の知識になります。他でも書いていますが、私は学生時代モノクロ現像をありとあらゆる現像液を使って現像しました。そして得た結論は、処方箋による調液と特定のフィルムの組わせで最高の結果を得られるとわかったのです。これは、実験を重ねた結果の成果です。

その後の写真に関しては、この考え方がベースになっています。知識を鵜呑みにせず、実験を繰り返してこそ得られる真理こそ、本当の知識です。

Web講座では、このようにして得た知識や技術を惜しみなく提供しています。

何故なら、知識や技術は鮮度が大切だからです。今得た知識や技術は、今伝えてこそいみがあり、調味期限切れの知識を得ても何の意味もないからです。

よって、講座の内容は変化し続けます。普遍なものもありますが、変わり続けるものもあります。

その中でも、絞りは普遍と行っていい知識だと思います。

この動画はセットでご覧になることで深い理解が得られます。

是非、繰り返しご覧ください。


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夜明けの海を撮る

夜明けの海を撮影するにはハーフNDは必須と言って良いアイテムです。今回は3段階露光量が落ちるND8(0.9)を使用していますが、実際の撮影に関しては手で持って撮影をせずに必ずホルダーアダプターを装着して撮影してください。指が写る場合が多いので要注意です。尚、露出も補正をしましょう。オートで撮影するとオーバーになることが多いのでAEロックをするか、マニュアルがオススメです。

特に、イルミネーションや露出の輝度差の多い被写体の場合、全てマニュアルで撮影することが多いのでマニュアル操作が即時出来るようにスキルアップしましょう。

秘訣は繰り返しです。それも、撮影現場で繰り返し練習しましょう。特に夜景などでは操作にもたついている人を多く見ます。(実際には殆どですが…)

カメラ操作は撮影現場で繰り返し操作することです。明るい部屋で時間がたっぷりある中でゆっくりとマニュアルを見ながら操作できても、現場では殆どパニックなって役に立ちません。暇があったらカメラの操作を繰り返し練習をし、撮影現場でまた繰り返し実行する。これしかありません。

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多重露光とレイヤー多重の違い

最近のデジカメも多重露光が付いているものが沢山出てきましたが、ほとんどの方は使っていないようですね。多重露光をするよりもレイヤーを重ねて処理したほうが簡単だから、わざわざ多重露光は必要ないと思っている方も多いのですが、多重露光とレイヤーで重ねるのでは仕上がりが全く違ってきます。今回の動画で比較してみてください。

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フードより光をカットできる傘の使い方

逆光にはフードよりも傘。これが私の定番スタイルです。

何故、フードを使用しないのか。

これには、3つの理由があります。

 

1.カメラバックにしまう時に、レンズを裏返して装着しないとレンズキャップが装着できないのと、そのままでは場所をとってしまう。

 

2.風の強い時にフードの面積分、風の影響を受けやすい。

 

3.フードは一度装着すると光をカットしてくれるので便利ですが、レンズに装着している都合上、画角までの範囲以外は光をカット出来ません。

 

以上の理由です。

しかし、傘ならばもっとカメラから離した位置から光をカットできます。

光のカットとは、レンズに入る光をカットするという意味ですが、この意味がわからない方がいるので、もっと簡単言うとレンズに日陰を作るということです。

レンズに光が入っている状態とは、レンズが日向にあるということですね。ですからこの日向を日陰にしてあげればいいのです。

レンズ直前のみで光をカットしようとすると、どうしても距離的な問題があり、光がレンズ内に入ってしまいます。よって、少し遠い位置から日陰を作ってあげるとレンズが傘の日陰の中に入るので光が入らないということです。

その効果は動画で御覧ください。

 

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傘は撮影の必需品(逆光)

撮影で傘が有効であるということは既ににお伝えしているのですが、未だに(残念ですが…)
雨が降りそうだったり、降った時にしか持ってこない人が多いですね。

ひどい人になると持ってきても使わない。

というよりも、どこで使っていいのかわからないのです。

まずどこで必要でしょうか

傘は逆光対策にも使えます。

ただし、黒い傘にしてください。

透明な傘は、雨の日には活用できますが逆光では役に立ちません。

当たり前ですね(^^)

これからは、このブログは出来る限り動画でメッセージをしていきます。

3分程度の簡単に視聴できる内容です。是非繰り返しご覧になって、写真のスキルアップにお役立てください。

更に、詳しくキッチリと基礎知識や技術の習得を目指したい方はWeb講座を受講されることを強くオススメします。現会員の方のスキルアップは眼を見張るほどです。



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逆光で使える道具

70mm f7.1  1/60sec +0.3
70mm f7.1 1/60sec +0.3
70mm f4  1/200sec +0.3
70mm f4 1/200sec +0.3

まぐまぐのメールマガジンでも紹介しましたが、黒手袋の具体的な使い方の動画とサンプル写真です。

この場合、条件がありますので改めて解説をします。

1.レンズフードで光をカットできるような太陽の位置が高い場合はフードで撮影。もしくは、傘や光をカットできるボードを使用します。

2.黒い手袋を必ず使用する。光があたって反射しない手袋が良い。色物は色が反射して色調が変わってしまう場合があります。

3.絞りは開放にしますので、デジタルカメラを使用している人はライブビューでピント合わせをしてください。フィルムの方はライトアングルファインダー等ファインダー倍率の高くなるツールを使用します。

4.確実にフレアーを除去しようとすると手袋が画面に写ってしまうので注意してください。

最後に、応急処置的な方法なので、常に有効とは限りません。しかし、今回の場合は、十分効果がありましたので使用条件は色々とテストをして役立ててください。

 作品は、今週の作品コーナーにて公開しております。

ご覧になりたい方は、メルマガ登録をお願いします。一両日中にパスワードを発行します。3日たっても連絡がない場合は、問い合わせコーナより問い合わせをお願い致します。

 

 

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対象を絞り込む際のポイント

サンプル1
サンプル1
サンプル2
サンプル2

今回は構図のポイントについて解説をしてみます。

まず、サンプル1を御覧ください。

苔と植物の緑、そして滝の白さのバランスがよく美しい情景ですが、左斜面の土が爽やかな印象を阻害しています。

サンプル2を御覧ください。

こちらの作品では、滝をメインにするのではなく、緑を主題に構成しています。滝の水量が左側に多く、徐々に奥の苔むした岩と植物が見える状況なので、構図バランスを左から右方向に向かって動きを表現していきます。

つまり、明度のグラデーションを画面の切り取り方で作り上げていくのです。

この際に重要になるのは、シャッタースピードです。

滝や渓流などの水の流れを撮影するときには、シャッタースピードを遅くすると白さが目立ってしまうし、速すぎると柔らかさがなくなってしまいます。よって、今回のサンプルにような小さめな滝の水量(通常の渓流)であれば1/4~1/8秒が最も適当です。

シャッタースピードを調整するために、絞りの調整やND・PLフィルターなどを使用して、露出を1/4から1/8の間で撮影してみましょう。

尚、デジタルカメラであればISO感度を調整するのも選択肢のひとつです。

ISO400 200mm f6.3 1/6sec -0.7補正(PLフィルター使用)

 

 

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色彩の抽出(演出)で表現しよう

クリックすると拡大します
クリックすると拡大します
作例作品の被写体
作例作品の被写体

カラー作品にとって色は大切ですが、その色を写真で表現するのは決して簡単ではありません。

たとえば、青い瓶があったとして、その青い瓶を単純にテーブルの上に置いて写真を撮っても、何の変化もなく面白みがありません。

アート作品としての写真は、数あるモチーフの中から一部を抽出してデザインすることや、デザインの中に抽出したモチーフを入れるという二通りの方法があると考えています。

今回の作例は、デザインの中に抽出したモチーフを入れるという例です。

香水の瓶を撮影したものですが、瓶の色はブルーでした。しかし横から見ると透明なボトルのようにみえます。

そこで、この形をカラフルで連続的に表現してリズム感を与えることを思いつきました。このイメージを再現するには多重露光が効果的だと感じ、黒紙で光が漏れるのを防いで、下からライトを当てて5回露光をしています。

赤・黄色・ストレート・緑・青と少しずつ構図を変えてレイアウトして今回の作品になりました。データは100ミリマクロ f8 1/160sec  ストロボ使用。

ここで大切なのは色彩の連続性と形のリズム感です。ただ横並びに撮影しては面白味がありませんし、重ねすぎても連続性が出ません。

しかし、最も大切なのは既成概念とらわれないということです。

香水の瓶を香水の瓶として捉えるのではなく、ひとつのモーチーフ(被写体)として捉え、その中からデザイン的な要素を抽出して表現をする。

今回は色を抽象した作品ではなく、演出した作品ですが、色を使ったアブストラクト(抽象的)な表現も、写真撮影の楽しさだと思っています。

興味のある方は、是非チャレンジしてみてください。

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レンズのmm数を決めると写真が決まる

32mm f11 3.2sec
32mm f11 3.2sec
17mm f11 3.2sec
17mm f11 3.2sec

写真は焦点距離(レンズのmm数)によって決まる。

これは、写真上級者なら納得できる事実です。

写真を趣味としている人は、レンズの構成を標準域を含む標準ズーム(24-80mm)と、望遠ズーム(80-200mm)などを中心に揃えています。

もちろん、更に広角、望遠のズームレンズを揃えている人も沢山いますが、基本的には全ての画角を用意することが多いですね。

風景写真においては、その作品の性格上レンズのラインナップは重要ですが、撮影に際しては、撮影者の撮影しやすいポジションから撮影されることが多く、撮影意図よりも、撮りやすさが最大のポイントになっています。

今回のサンプルは同じ被写体を、レンズの焦点距離を変えて撮影をしています。

左の作品は、苔と緑の葉を中心に緑色の構成で、パースを強調せずに構成して静かな佇まいとしての渓流を表現しています。

右の作品は、左作品の左1/3程度の位置にある苔むした岩(左端の大きな曲がった枝で位置関係がわかると思います)にかなり近寄り、渓流の中に三脚を設置して手前から奥へ遠近感を強調して撮影をしています。

全く同じ被写体で、同じような比率で構成された作品ですが、印象が全く違っているのが分かると思います。

写真は、今回のケースのようにレンズの焦点距離で全く異なったイメージになります。

よって、安易にズームレンズを使って画角を決めるのではなく、撮影イメージを思い描いてから、レンズの焦点距離と撮影距離を決めて撮影する癖をつけましょう。

そのためにはレンズの画角を把握する必要があります。撮影地に着いたら、写真のイメージを明確に作り上げ、そのイメージに沿ったレンズのmm数を決める。

これは普段から意識しないと身につきません。カメラを持っていなくとも、イメージした画角と実際のレンズのmm数がどの程度であるかシュミレーションしてみましょう。これをドライシューティングといい、アンセル・アダムスも推奨しています。

これにより、レンズの把握やイメージの想定ができてくるようになり、写真の仕上げも上達します。

殆どの人は、写真撮影と仕上げ作業は別物だと思っていますが、上級者になればなるほど、仕上げのイメージから撮影をするようになります。

デジタルであれば、レタッチを含めた表現。フィルムであれば、ラボでの現像仕上げを想定して、露出やフィルターを決定する必要があります。

この意味がわかった時、レベルアップへの扉が開いたといっていいでしょう。

 

※今回のサンプル写真は共に、ISO100、PLフィルターを使用しています。

 

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写真のイメージとは

sample1
sample1
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sample2
sample3
sample3

sample写真は、全てクリックすることで拡大できます。

注)拡大すると霧にモアレが出ていますが、これはWebサイズに縮小しているために発生しているもので、実際の画像には出ていません。

写真はまずイメージ(完成画像)があり、その完成画像を逆算して撮影に至る。

私は常々このように言っています。

この時に、よく質問されます。

どうしたら完成のイメージを想像できるのですか。

全くイメージが湧きません。

との質問です。

この答えの前に、写真の前提条件について知っておく必要があります。

それは、写真と現実は違っていて、同じ階調・色調では写らないということです。

次に、写真は強調と省略によって表現する媒体であるということです。

よって、見た目通りにプリントしようとすることが、その条件から外れているということです。

その前に、見た目とは何かですが、実は見た目ではなく、感じていたことが見た目であると判断している場合が多いのです。

たとえば、上のサンプル写真ですが、霧が移動してる瞬間をタイミングを変えて撮影しています。

殆どの人は霧の写真だから最も霧が深い時がいいであろうと判断します。

そうなるとsample3ということになりますね。

ところが、この原版はあまり霧の質感を表現するには適していません。

何故ならコントラストが低すぎるからです。

では、ハッキリとしているsample1はどうでしょうか。

これでは、前景の木立がはっきりしすぎて、霧の中という感じが十分に表現できません。

ということで、sample2が最も霧を表現するという意図にあっているタイミングであると判断できます。

このように、単純に霧の撮影であれば、霧がかっていればいいというのではなく、どのタイミングで撮影するか。ということにも意識をおきましょう。

この意識が習慣化すれば、仕上げのポイントが見えてきます。

霧の感じを十分に表現しながら、手前の木立も霞まずにシャープに表現できるタイミングで写真を撮影し、仕上げで強調をしていくのです。

つまり、霞んだ感じは、より霞んだ感じに、ハッキリしている部分は、明瞭に表現していく、全体の画面上重要ではない奥の木立の幹より、中央のダケカンバの白さとコントラストを強調しながら質感を出していく。これにより中央のダケカンバが主役であると表現されます。

つまり、主役にスポットライトをあて、脇役はその主役を引き立てるようにするわけです。この意識があれば写真の仕上げが格段に進歩します。

もちろん、それを可能にするスキルを身につける必要がありますが、まずは主役と脇役を認識する。この意識をもって、構図とタイミングに磨きをかけましょう。

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構図の秘訣 前ボケ

sample1
sample1
sample2
sample2

今回は、基本に戻って望遠レンズの使い方です。

群生している花を撮影する場合、背景をボカして群生している様子を表現することが多いのですが、更に効果を上げる構図テクニックとして、前ボケがあります。前にボケを入れることで、ソフトなイメージと群生している様を表現できるので、望遠やマクロ撮影などでは多用される表現です。

しかし、ファインダーを覗いて前ボケ撮影したにもかかわらず、写った写真は綺麗にボケていないことがあります。

これは、絞りが原因です。絞りを絞っているにもかかわらず、ファインダー越しの画像は絞り開放で見ていることで起きる現象です。

例えて言うなら、開放絞りがF4のレンズを使用して、絞りをF16にして撮影している時に起きる現象なのですが、実のところ前ボケの撮影は、絞りよりも撮影距離とレンズのミリ数(焦点距離)がとても重要になります。

結論をいうと、前ボケを効果的に撮影するには、できるだけ望遠を使い、前ボケにしようとする被写体をレンズの近くにレイアウトして、ピントを合わせる被写体と背後にぼかす被写体の距離が離れているところを選び撮影をします。

更に、絞りは開放近くにすることで効果を発揮できます。

よって、どんな被写体でも前ボケとして効果がだせる被写体では無く、前後にボケる被写体が撮影ポイントになります。

撮影に際しては、ファインダーを覗いてからレンズのミリ数を決めるのではなく、あらかじめレンズのミリ数を決めてから、被写体に近づいてその画角に収まるように自ら動き構図を決める。この方法こそ写真撮影の基本です。

まさに、写真撮影はレンズのミリ数(焦点距離)ありき。

補足になりますが、このボケの効果はセンサー(フィルム)サイズにより効果が違ってきます。同じ絞りを使用してもセンサーが小さいとボケにくく、大きいほどボケやすくなります。通常の使い方であれば、コンパクトカメラは、前ボケ撮影は効果的に表現できません。

【撮影データ】

sample1: 640mm  f6.3   1/250sec 中央部重点測光 +1補正 ISO400

sample2: 300mm  f5.6   1/320sec  評価測光  +1.3補正 ISO400

 

 

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ホワイトバランス(WB)の意味

デーライト(昼光)
デーライト(昼光)
オートWB
オートWB
曇天
曇天

今回はホワイトバランスについてです。

皆さんは、ホワイトバランスの設定を気にしたことはありますか。

デジタルカメラになって、フィルムカメラとは違いホワイトバランスの設定があるので、よくわからない方はオートにしている人が多く、そのために思ったような色が出ないというケースが多々有ります。

最近ではRAWデータで仕上げる方が多く、仕上げの段階でホワイトバランスが変えることができるので、JPGで撮影(JPGは仕上げの際にWB変更は出来ません)するときほど気にすることは無くなりましたが、そういっても撮影時にモニタで表示された色が印象に残りますので、やはりホワイトバランスは設定したほうがいいでしょう。

では、どのように設定したらいいのでしょうか。

おすすめの設定はデーライト(昼光)です。

これは、フィルムに近い色再現がされるので、フィルムと同じイメージで撮影出来るからです。

そして、デーライトよりも赤み(正確に言うとアンバー色)を加えたいなら「曇天」。更に赤みを加えたいなら「日陰」を選びます。このことから紅葉の撮影では、昼光であってもWBを「日陰」に設定する方もいます。

逆に青み(正確に言うとシアン)を加えたいなら「タングステン・白熱灯」を選びます。

夜景などでは「蛍光灯」モードが画面の緑かぶりを抑えて綺麗に撮影できます。

これらの説明でもうお分かりになったと思いますが、ホワイトバランスとは色変換・色補正フィルターを使用しているのと同じです。

特にフィルムからデジタルカメラに移行された方は、W2・W4・C12・FLWフィルター(Kenkoの表記)を使用する代わりに曇天・日陰・白熱灯・蛍光灯にWBの設定をするのだと思えば理解しやすくなります。

逆に言うと、ホワイトバランスをオートにすると、思いもかけないほど色補正がされてしまいイメージとは違った色になったり、夕焼けの撮影で、色が補正されて赤みが弱くなってしまうこともあります。

よって、基本設定はデーライト、場合によってホワイトバランス設定を変更するようにしましょう。この意味がよく理解できれば、RAWデータで撮影をして、仕上げの際にホワイトバランスを変更する方法でも全く問題ありません。しかし、あくまでモニタでの色再現が作品のイメージなるので、設定はオートWBではなく任意の設定をして撮影することをお勧めします。

尚、撮影タイミング的に設定の変更が間に合わないなら、そのままでも結構です。(RAWデータのみ)

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個性という名の無個性

ソフトの力に頼った表現はなぜ個性的ではないのか?

たとえば、HDR処理です。全ての階調が出ていて、まるで絵画のような表現をした作品は、今までの写真の概念から言うと十分個性的です。

↓ ↓ ↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E5%90%88%E6%88%90

 

もっと身近な例で言うとフィルターです。クロスフィルターを使って光の粒を十字にフレアーさせてキラキラと表現した作品です。

↓ ↓ ↓

http://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/cross/4961607352205.html

 

これらの作品は、サンプル写真としては効果的なのですが、個性的かといえば誰が撮影しても同じように仕上がるため、個性的とは言えない可能性があります。

では、ソフトやフィルターによる表現は、写真としての価値がないのか、といえばそうではありません。

要は、依存しなければいいのです。

一つの表現に他の表現を加えて、新しい表現にすればいいのです。

創造とは、異質なものの組み合わせによって創造となります。

たとえば、HDR処理をして、そこにモノクロ処理した画像をブレンドして

奥行きをだす。コントラストの強い画像とコントラストの弱い画像をブレンドして、表現したい領域を広げると同時に省略をする。

このような、全く違う画像をブレンドすることによって、単一では成し得ない奥行きの深い画像を表現することが可能です。

もう一つ重要になるのは、撮影した画像です。風景写真なのかスナップ写真なのか、イメージ写真なのか、撮影した画像によって処理する内容も変わってきます。作品の内容によって、階調重視・強コントラストで階調を極端に抑えるなど様々な表現方法を学び、試してみて、表現の幅を広げることは、これからの写真表現を考えるうえで、とても大切なことだと感じています。

 

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ストロボ日中シンクロのコツ

1.ストロボ無し
1.ストロボ無し
2.ストロボ使用
2.ストロボ使用

3.ストロボなし
3.ストロボなし
4.ストロボ照射角24mm
4.ストロボ照射角24mm
5.ストロボ照射角70mm
5.ストロボ照射角70mm

スロトボと聞いただけで拒絶反応を示す人が多のですが、利用方法によっては作品にインパクトをつけることが出来るので、とても便利なツールです。

しかし、その使い方はあまり知られていません。

基本的には補助光源として使用する方法が一般的ですが、それ以外にポイント強調にも使われます。(全ての参考作品は焦点距離が28mmです。)

 

まずは日中シンクロで補助光源とした使用例です。(2の写真)

1.ストロボ無しに日中シンクロをした作品が、2.ストロボ使用になります。この場合は使用している絞りよりも1絞り程度弱い光を当てています。1.の作品はf11で1/80秒という露出なので絞り11(GN.11)で1.5m程度での距離から24mmの照射角度です。

実はストロボは光の量も大切ですが、照射角度は作品に大きく関わってきます。このような補助光源として使用する際にはできるだけ広角にして光を回します。もちろん、ストロボの設定を純正ストロボを使用してフルオートで撮影すれば十分画角をカバーできるので問題ありません。

 

次に、ポイント強調(擬似夜景)の場合です。(4・5)

3.ストロボ無しにあるような、背景を暗くして、スポット的にメインの被写体に光があたっているように撮影したい場合は、画角を望遠側にします。もちろん照射角度が広くても近づけば、当る角度は狭くなりますが、今回のような画角であれば、画面の中にストロボが写ってしまいます。

よって、このような撮影をする場合は、ストロボの照射角度を望遠側にします。この時オートストロボを使っていると照射角度は使用しているレンズの画角になりますので、照射角度をマニュアル(手動)で設定する必要があります。

今回の露出データは3.4.5共に絞り16、1/125秒です。

上段1.2.の露出よりも、かなりマイナス補正をかけて撮影していますので全体は暗くなっています。一見すると24mmのほうがストロボの効果は出ていますが、作品として考えるならば、主題のみに光があたっている方が効果的です。

このようにストロボを使用する際には、補助光として使用する場合、メイン光源として使用する場合によって照射角度を調整するということにもチャレンジしてみてください。

尚、作品はその意図により使用方法が違ってきます。あくまで一例として覚えていただき、状況によって臨機応変に角度、光量・距離を調整しましょう。

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ヒストグラムと適正露出の考え方

図1
図1
図2
図2

このヒストグラムは霧の中にある木立を撮影したヒストグラムです。

左(図1)右(図2)どちらのヒストグラムが正解でしょうか。

答えは右(図2)のヒストグラムですが、

では左(図1)のヒストグラムはどうでしょうか。

 

一般的にヒストグラムは

富士山のように裾野が広がるイメージが

適正露出というイメージが定着しています。

しかし、適正露出という観点から見ると

そうではありません。

つまり、

適正露出はその絵柄によって

ヒストグラムの形が違いますし

白っぽい画像の場合は

右のようなヒストグラム。

黒っぽい画像の場合は

左のようなヒストグラムになります。

ちなみにヒストグラムは

縦方向にピクセルの数(下:少ない/上:多い)

横方向にピクセルの明るさ(左:黒/右:白)

を表したグラフです。

よって、右端や左端にこのグラフが

ついてしまうと階調のない画像

ということになります。

なので、撮影するときは出来る限り

左右の端につかない露出で撮影する必要があります。

時にはハーフNDやストロボを使って

その差を埋めるといいです。

 

言ってみれば

このヒストグラムは

作品制作に必要な情報を

表しているといっても過言ではありません。

もちろん

写真はデータが全てではありませんから

このヒストグラムとカメラの液晶画面を

同時にご覧になり、

理論と感覚を同時に把握して

適正露出を導き出すようにしてください。

具体的には、Lightroomのような

画像処理ソフトを使うことで

その意味合いがわかってくると思います。

尚、解説本ではツールの使い方は

説明されていますが

写真を仕上げるプロセスは

記載されていません。

講座や添削などを受けて

方法論を学ぶことは

仕上げのスキルアップに

欠かすことは出来ませんね。

 

最後に上のヒストグラムの画像は

この下にあります。

参考にしてください。

図1ヒストグラムの写真
図1ヒストグラムの写真
図2ヒストグラムの写真
図2ヒストグラムの写真

※こちらの画像はオリジナルデータで完成画像ではありません。

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アングルが重要

Taro fields
Taro fields

このところ、撮影システムを軽量化しています。
年齢のせいではありません。

それほど重いものを装備しなくとも十分写真は撮れるのだと、感じたからです。

実際に一眼レフのキャノン6Dからハッセルまで、基本的には、Manfrotto190とスリック自由雲台SBH280という組み合わせの小型三脚でこなしています。

何故この組み合わせにしたかというと、クイックレスポンスと堅牢性を備えた組み合わせだからです。この三脚セットは、私が使っていることもあって、今や写真教室のオフィシャル三脚となっています。

ところが、最近になってクイックセット社のハスキーを使う頻度が高くなってきました。

どうしてか?

高いアングルが必要だからです。

高いアングルで撮影する可能性のあるときは、ハスキーを使って撮影をします。

この作品は、本日新作コーナーで紹介した作品(モノクロ)のカラー版ですが、カメラポジションは2m(三脚を最長にしてエレベーターで更に高くしています)を超えています。

何故、そんな高さが必要かというと、ハイアングルによって里芋の葉の形が綺麗に表現され、葉の中の水滴まで写せるからです。

パースを極端にかけずに、この表現を可能にするにはハイアングルしかありません。

実はハスキー、ローアングルが苦手でさほど低いポジションは使えない。

こんな時はManfrotto190です。

道具に万能は無い、という話でした。

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アングルとバリエーション(海岸撮影)

海岸撮影でのアングルとバリエーションについて解説します。

アングルを調整してパースの調整をしたり、アスペクト比やモノクロで表現することで効果的な表現ができるようになります。

 

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紅葉(葉)の構図ポイント

紅葉をはじめ葉を撮る時にどこに注意していますか?
色にだけ注意をして撮影していると、美しく表現できません。
葉の表現に必要なポイントをおさえて撮影すると写真が劇的に変化します。

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諦めない写真術

2013.08.02 明野ひまわり ISO100 1/40sec F11 16mm
2013.08.02 明野ひまわり ISO100 1/40sec F11 16mm

風景写真など、天候に左右される撮影では、撮影地についた時に全く思った状況と違った場面に出会いますね。

たとえば、ヒマワリ撮影で夕焼けをバックに撮影する予定で行ったのにもかかわらず、ほとんどのヒマワリが萎れてしまっていて、天候も良くない。こんな時、誰しもモチベーション(やる気)が下がります。

しかし、そんな時こそ「技術」を使って表現するチャンスです。

思った状況にないときこそチャンスと捉えて色々なテクニックを加えて表現してみましょう。

ヒマワリが萎れていれば、萎れていない花を見つけて萎れた花と組み合わせることで、生命力を表現することができます。このような対比効果は力強く咲いている花を強調する効果があります。全部が綺麗に咲きそろっているときはシンプルにその風景を捉えるということで成立しますが、萎れた花がほとんどの場合はそういきません。
こんな時こそ、日中シンクロで撮影をするチャンスです。

今回は、最も簡単にできる夕景での日中シンクロの方法を説明します。

まず、露出を空に合わせてストロボをカメラに取り付けヘッドを空に向けてセットします。この時、絞り優先で、絞りは11~16にセットしてシャッタースピードを確認します。1/125秒以下であれば大丈夫です。

そして、金色のレフ(金色のレフは白飛びしにくいし、ヒマワリを鮮やかにしてくれます)を使ってストロボの上にかざすようにもって、角度をヒマワリに調整をすればトップバウンスで撮影出来ます。

なぜ、トップバウンスか?

まず、正面からでは、ストロボをあてた被写体の影が後ろの被写体に出来てしまい不自然になりますし、そもそも太陽は正面にはないからです。

光は常に上にありますから、光は上からが基本です。

撮影方法としては、外付けマニュアルのストロボの場合、発光部からレフ板、レフ板からヒマワリまでの距離にガイドナンバーを合わせるだけです。

絞り11で撮影するなら、ガイドナンバーが32程度(最も一般的なストロボはほとんどこのガイドナンバーです)のものであれば、パワーレシオを1/4程度にして撮影します。

後はレフ板を撮影ごとにレフ板の位置を上下させれば、光量を補正した段階露光と同じ効果になります。

外付け純正オートストロボなら、そのままのオート撮影でOKです。

ストロボの明るさを調整するにはストロボの調光補正ボタンで補正すれば光量補正できます。

よく勘違いする方がいますが、日中シンクロでストロボの明るさを調整する場合は、カメラ側の露出ではなく、ストロボの調光補正です。補正のマークに雷マークの付いているほうです。

撮影はジャズで言うジャム‐セッションと同じです。状況によって即興的に対応する気持ちの余裕が大切ですね。

風景は時に荒々しく、時に優しくやわらかな光で状況を演出します。その時々の状況に合わせながら、自分なりの風景を撮影していく。

この気持が大切です。

そして、このような表現が可能になるのは、「諦めない」気持ち以外にありません。

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ファーストインプレッション

向日葵の印象を多重露光で表現した作品
向日葵の印象を多重露光で表現した作品

写真を始めて、ある程度レベルが上がってくると写真が撮れなくなってくることがあります。

何故、撮れないのでしょうか?

それは、結果が想定できるようになるからです。

つまり、いい結果が予想できたときはシャッターを切れるが、いい結果を予想できないときはシャッターをきることが出来ないということなのです。

当然、いい結果を予想できるときは殆ど無いので、シャッターが切れなくなってしまいます。

以前、小学生の子供を写真撮影していた人が、なかなか子供の表情が上手く撮れなくて、撮影結果を液晶画面で確認するたびに首をひねっていました。つまり、思うように撮れなかったから、そのような行動をしたのですが、みるみるうちに子供の表情が硬くなって来ました。そして、最初のうちは笑顔だった子供はドンドン表情が硬くなり、その結果、上手く表情を作ることができなくなってしまったのです。これは、撮影者が上手く撮れないことを、自分が表情をうまく作れなかったことと考えてしまったことによります。

子供を含め人物撮影では、「のせる」ことが大切です。よくカメラマンがモデルにやっていますよね。「いいね~」「きれいだ~」等、傍から見たらちょっと引くぐらい大げさですね。でも、言われている方はそう思わないのです。でも、もっといいのは、いい表情になってきたら、間髪をいれずドンドンとシャッターをきることです。これが一番いいですね。この時あまり言葉をかけているとモデルは引き始めます。無言の連射が最もいい表情を出せます。

プロカメラマンはモデルの表情とリンクしてシャッターを切るので、モデルはドンドン乗ってくるわけです。

同じ事が風景でもいえます。

最初はいいと思った情景であっても、余分なものがあると、それが気になってアングルを変えたり、焦点距離をかえたりして撮影しようとします。

余分なところをカットしたのはいいのですが、構図のバランスが全くとれていないということになります。

写真で最も大切なのは、感性です。

被写体を見た時に感じた印象をそのまま撮影することは、とても重要です。

いいなと思ったら、まずシャッターを切ってしまう。

この行為がとても大切なのです。

あれやこれやと逡巡しているうちに、最初の印象は影を潜め、結局全く違った作品が出来上がってしまう。

なので、

いいなと感じたら、まずシャッターを切りましょう。

写真は一瞬が勝負です。

尚、最初に感じたことというのは、被写体だけでなく光の状況も踏まえて感じている場合が多いのです。

光が差し込んできたというほどドラマチックな状況でなくとも光は変化をしています。

いいと思った瞬間は光がBESTな状態だったかもしれません。極論をいえば、たとえその時に画角が少し傾いていても、あとで調整する手立てはあります。

しかし、撮影しなかったらどうでしょう。

「逃がした魚は大きかった」という気持ちになりますね。失敗体験です。この失敗したという気持ちが後々まで尾を引き、益々チャンスをのがしていく結果になるのです。

まず、シャッターを切ってから、気になる箇所があればアングルや画角を修正し、再度撮影をする。

光が雲間から出入りしているときは、光が射し込むチャンスを捉えるか、光が雲間にわずかに入った瞬間を捉えるなど、作品の印象に合わせて光を待つことも大切です。

しかし、なんといっても、まず撮影する。

ここが重要です。

写真はリズムが大切です。常に、リズミカルに写真を撮影していると、必ずチャンスに出会えます。このチャンスを引き寄せるためにもシャッターをきることです。

実はチャンスと思える状況は自らが引き寄せています。よって、写真はレベルの高い人ほど、チャンスの頻度が高まります。

それは、被写体には磁力があり、その磁力に波長を合わせることが出来るからで、自分の撮りたいイメージが鮮明にあるから、自然と感知できる能力が高まるのです。

ここで重要なのは、闇雲に写真を撮ることと、ドンドン写真を撮るということは同じではないということです。

やたら滅多に撮影している人がいますが、これは主体性の無いことを表しています。とにかく、どんなものでも撮っておこう。いいものがあるかもしれないからと撮りまくる。

このような人ほど、写真を選ぶ際にどれを選んでいいか分からない。

当然ですね。何を撮りたいか、どう撮りたいか、どう表現したいのか決まっていない人だから、何を選んでいいかも分からないのです。

このことが思い当たる人は、テーマを決めることをお勧めします。

今日の撮影は、光をテーマに撮ろうとか、新緑をテーマに撮ろう。歴史を感じるものを特に注意して撮っていこう等どんなことでも結構です。

そうすると、テーマに合うものを自然と探すようになりますから、無駄に多く撮るということはなくなります。

テーマを決め、ファーストインプレッション(第一印象)を大切に、リズムをもって、楽しみながら撮影をしてください。

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ヒストグラムの意味

ヒストグラムというとデジタル特有のもので、フィルム写真とは全く別物。

という印象の方も多いと思いますが、輝度や色を棒グラフで表したものなので、決してデジタルだけのものではありません。

勿論、フィルム写真の場合は、ヒストグラムを意識して撮影しているわけではありませんが、アンセル・アダムスによって提唱されたゾーンシステムも、ある意味ヒストグラムに共通する作品制作のプロセスといっていいかもしれません。
スポット露出計によって導き出された露出の輝度を仕上げのプリントにリンクさせる技術がゾーンシステムなら、ヒストグラムもまた、仕上げのイメージを導き出すプロセスのひとつといっても過言ではありません。

あまり、理屈が先行すると先を読むのが辛くなるでしょうから、今回のテーマであるヒストグラムについて参考になる見方、考え方について説明をします。

まず、ヒストグラムは完全になだらかな山型で左右が両端についていなければならないという誤った観念を取り去りましょう。

確かに、標準的な被写体を撮影する場合は、この基本的な形がいいでしょうが、コントラストが極端に少ない。もしくは、極端にある場合は、全く違う形になります。

よって、どんな被写体を撮影しているかで、ヒストグラムの形は変わってきます。

これは、インターネットや写真の解説本にも出ていますから、理解している人も沢山いるでしょう。

実は、ヒストグラムの活用はそれだけではありません。

ほとんどの方は、撮影後のカメラの液晶モニタを、明るさや色基準としてみていますね。これは、要注意です。

なぜなら明るさは相対的であるからです。

以下の画像を見てください。

↓ ↓ ↓

http://web.mit.edu/persci/people/adelson/checkershadow_illusion.html

一見するとAとBの明るさは全く違って見えますが、実は同じ濃度なのです。

つまり、人はものを常に相対的に見ています。よって、まわりが明るい時はモニタの色が暗く見えますし、暗い中ではモニタは明るく見えるのです。

そんな時に役に立つのがヒストグラムですね。

グラフの形状は環境の明暗差に関係なく、輝度の分量をグラフで表してくれます。

さらに、ここからが重要なのですが、写真の仕上げに最も適した露出はどこか?

というポイントを探す際にも役に立ちます。

この使い方こそ、アンセル・アダムスのゾーンシステムに近い考え方だと思います。

今ではすっかり使用する機会は減ってきましたが、私自身、フィルムカメラの場合は、上図のような写真撮影時には、ハーフNDを使用して露出をギリギリのアンダーに撮影して、仕上げで明度・色調やコントラストを調整して作品をつくっていましたから、スポット露出計は欠かせないツールでした。

今では、デジタルカメラのヒストグラムがこのスポット露出計の代わりに役立っています。

勿論、フィルム(厳密に言うとフィルムもメーカー・種類で違います)とデジタルは特性が違いますし、露出の決定値も違えば、ラチチュードも違いますから、全く同じではありませんが、写真を撮影するということは、作品を制作するという意味なので、撮影時から仕上げの作品をイメージしてシャッターをきることは当然で、シャッターを切ったら写っちゃった。

というのでは、厳密な意味で作品制作とはいえませんね。

そうはいっても、この偶然が写真になるのも写真の魅力の一つですから、決して悪くはありませんが…

ただ、諺にあるような「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ということは現実には殆ど無いということをお伝えしておきたいと思います。

具体的な撮影プロセスについては、下の動画を御覧ください。

今回はちょっと難しかったですかね^^;

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機械操作と機会(チャンス)

多重露光を使用した作例
多重露光を使用した作例

 

カメラを使いこなす。

写真を撮影する際に最も大切なことです。

こなすという字は「熟す」という字を書きますが、まさに熟していなければならないのです。

それではここで質問です。

 

1.露出補正のボタンや操作の位置を知っていますか?

2.多重露光の設定はできますか?

3.ホワイトバランスの設定はすぐに出来ますか?(デジカメ)

4.露出とピントのマニュアルは違う操作であることを知っていますか?

5.AEロックのかけ方を知っていますか?

6.フォーカスロックの仕方を知っていますか?

7.測光モードで露出が変わることを知っていますか?

8.マニュアル撮影での(カメラ測定での)適正露出はどのように操作したらよいか知っていますか?

9.バルブ撮影の設定の仕方を知っていますか?

10.ファインダーから目を離さずに、露出補正・AEロック・絞りやシャッターの変更・フォーカスロックができますか?

 

以上のすべてにYESと答えられた方は、基礎レベル合格です。

まだまだ沢山知らなければいけないことや、操作できなければいけないことはありますが、最低このレベルは必要ですね。

この中で最も大切なのは、10のファインダーから目を離さずに操作できるか?という問いです。

写真は、カメラという機械を使って操作すると同時に、瞬間を捉える必要があります。たとえ動いていない被写体であっても、ファインダーを覗いて作品をイメージしているわけですから、そのイメージを定着させる(露光する=シャッターを切る)時間は短時間でなければなりません。少なくとも3秒以内にすべての操作を終了させなければイメージはボヤけてしまいます。

この操作の段階で5分も6分もかかったらどうでしょうか?

頭のなかは操作することで一杯になり、作品以前の状態になってしまいます。

これでは思い通りの作品はできませんよね。

ですから、カメラの使い方に習熟する必要があるのです。

つまり、カメラの操作に頭を使わずに済むレベルまでカメラの使い方に慣れ、目をつぶっていても出来るぐらいになると、写真を撮ることに集中できるようになるのです。

 

人は一つのことに集中していると、他のことが頭に入って来ません。

 たとえば、怒りながら楽しいことを考えることが出来ないですよね。

だから、カメラに慣れる必要があるのです。

 

最後に、カメラを使い熟すというと隅から隅まで知らなければならないと思っている人がいますが、そんな必要はありません。

まず、上記の質問10を出来るようになってください。

あとは、撮影時に手間がかかった操作を慣れるようにすることです。

この操作を慣れるためには家で練習することも必要ですが、撮影現場で出来なければ意味がありません。

操作は机上の空論であってはならないのです。

ドンドン撮影に出かけて、カメラを使い熟せるようになってください。

 

コメントお待ちしております。

それでは良い作品を!

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構図と光のタイミング

構図は、写真を撮る人たちの最も気になるポイントです。

実際、良い構図の条件とはなんですか?

どのように構図バランスをとったら良いのですか?

などと聞かれます。

巷には、三分割構図・L字構図・黄金分割比を利用した構図など色々と解説されていますが…

ちょっと考えてみてください。

構図の主題、つまり主役は何か?を考えた(感じた)時、その配置をどこにするかが「構図」と考えているなら、その答えは見つけることができません。

なぜなら、構図はシチュエーション(状況)によって決まるからです。

被写体は、その置かれている状況により配置が決まるのであって、配置ありきではないのです。

よって、良い構図の条件は、光と、それによって導き出された状況に合わせて表現すべき画角(焦点距離)を決定し、被写体を配置することによってファーストステップが完了するのです。

さらに、その先のステップがありますが、今回はここまで…

ということで、詳しくは動画を御覧ください。同じような構図でも、状況の変化、それに合わせたレンズの焦点距離によって違いが歴然とすることが理解できます。分からなかった方は何度も繰り返しみてください。

必要なのはメモをとらずに、ひたすら流すように見ることです。この繰り返しによって、自然に脳裏に定着され、実際の現場で役に立つようになります。

メモをとるという左脳優先の行為は、写真撮影という右脳優先の現場では瞬時に役に立ちません。

写真はタイミングが命ですからね。

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同じ場所を何度も撮りに行っていますか?

 久しぶりのブログになりますが、今回はちょっと高度な内容です。しかし、難しい内容ではありません。意外と実践している人が少ない撮影方法です。それは、同じ場所に何度も繰り返し撮影に行くということです。

 写真は記録だという要素が強いので、いろいろなところを記録したいという人が多いですね。よって、一度行った所に何度も行くのはどうも…という意見が多いのですが、作家やプロは繰り返し同じ場所に行って作品を完成させているのです。簡単に一言で言ってしまえば、一流の写真作家は、何度も訪れた場所を初めて訪れた如く感動し、見ることができるのです。つまり、初めて地球を訪れた宇宙人のような興味を持った目で風景(被写体全般のことです)に対峙できることが、一流の条件とも言えます。

 では、そのための工夫とは何か?私の場合で言えば、最初の頃は撮りたいところすべてを撮らずに、次回にチャレンジする場所を少し残すことをします。次に、カラーで撮影したり、モノクロで撮影したりする。望遠だけで撮影する。広角だけで撮影する。高感度で撮影する。長時間露光で撮影する。デジタルカメラで撮ったり、フィルムカメラで撮ったりしてみる。すなわち、目先を変えるのです。こうすると結構同じ場所に行っても新鮮な気持ちで撮影出来ます。しかし、何より大切なのは「情熱」この一言につきますね。

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写真は強調と省略!

風景写真は造形の抽出である。

かつて、アンセル・アダムスはこのように言っていましたが、まさに至言です。

一般に風景写真を撮影しようとすると、名所・旧跡を題材に作品を撮る人が多いけれど、風景写真家の多くは決して名所・旧跡を題材としていない場合が多い。また、題材にしていても、ありきたりの条件で撮影することも少ない。もちろん、名所・旧跡であっても写真作家によって作品の出来上がりがまるで違っていることも多く、感性の違いが作品に反映されるといっても過言ではありません。

では、そのキーワードとは何か?

それは、対象を見つめる眼力、審美眼につきる、強いて言うならイメージ力。風景を単純に切り取るだけでなく、写真作家は、風景を撮影するとどのように写るのか(どのように仕上げるのか)をイメージできる。だから、見た目はさほどでもないと思われるようなものが写真家の手にかかると、作品として十分な存在感をもって表現される。これだけでは抽象的なので、具体的に言うとなにかといえば、手始めに意識しなければならないのは「光」。

立体感ある写真に仕上げたければ、光のコントラストは不可欠で、ソフトで柔らかな被写体を選ぶのであれば、光もソフトな光のほうが効果的。更に、その際、大切になるのは焦点距離で、望遠で絞りを開ければソフトな印象を与えることができて、広角で絞りを絞って、パンフォーカスで全体にピント合わせれば遠近感や立体感を強調できる。

写真は2次元上に再現される芸術だから、この強調がとても大切。写真を始めたばかりで、どのように撮ったら良いか分からない方は、この強調というキーワードに加えて、余分なものを入れないように省略という要素を頭において被写体を探すといいです。

単純に言うなら、写真は光を捉えて、強調と省略を意識することでグッと良くなります。

そこで、今回の解説動画はND400。なぜND400かと言えば、このフィルターを使うことで海の波しぶきが全くなくなりフラットに表現されるからです。波や水面というのは写真の占有率が少なくとも結構目立つ、それをND400を使うとスタジオの背景紙のようになり、手前の風紋を目立つようにしてくれます。これは、省略効果です。以上のように、光によってコントラストを高めて風紋を目立たせ。広角レンズで強調し、ND400によって省略すると、カッコイイ砂丘の風紋写真を撮ることができます。ぜひお試しください。

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イルミネーションを綺麗に撮るには?

イルミネーションは、見ると綺麗だけど、写真撮影となると結構難しいですよね。実際に見るイルミネーションと写真との違いを簡単に説明すると、光はキラキラと輝いているから綺麗なのであって、写真に撮影するとキラキラと点滅するような印象は伝わってこないからなんです。

写真は一瞬を捉え映像を定着させるのに対して、実際に見ているイルミネーションはキラキラと点滅や風によって動くことによるキラメキ感がでているから、そのままの印象を写真で撮ろうと思っても、上手くは映らないというわけです。では、写真撮るときにどのようにすればいいか?という問題ですが、ストレートに撮影しただけでは、作品と言うよりも記録になってしまうので(記録で撮影するにしても難しいという方もいらっしゃるかもしれませんが)テクニックを使って表現したら面白い作品にできるので、ぜひイルミネーションを撮影に行ったら解説動画にあるようなテクニックを使って撮影してみてください。イルミネーションを素材にいろいろな表現が可能ですから、ポイントをつかめば楽しい撮影になりますよ。

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プレビューボタンを活用しよう

 皆さんはカメラのプレビューボタン(絞込みボタン)の存在をご存知だろうか。写真は、絞りとシャッタースピードの組み合わせがとても重要になるが、絞りを決定する要素は何か?と聞かれたら、ほとんどの人がピントの深さ(被写界深度)と答える。そして、ピントは手前から奥まで全てにピントがあっている方がいいので、できるだけ絞って撮影するほうがいい、と思っている。しかし、ピントの深さはレンズの焦点距離(レンズのmm数)によって決まる。すなわち広角レンズほど被写体深度が深く、望遠レンズの倍率が増えるほど被写体深度は浅くなる。さらに、距離にも関係してきて撮りたい対象物からカメラまでの距離が近くなるほど、ピントはわずかにしか合わなくなり、距離が離れるほどピントは全体にあってくる。

 被写界深度は、ピントを合わせた距離と、レンズの焦点距離から理論的にピントの合う範囲を導く出すことは可能であるが、実際の撮影現場でいちいち計算する人もいないし、する意味もない。よって、大概は適当に決めているというのが実情である。よく、撮影会などで質問されるのは、絞りはいくつにしたほうがいいですか?という質問である。風景などであれば、絞りは11~16程度が妥当ということになるが、これではあまりにも主体性がない。

 写真を決定づける大切な要素は、自己表現力であり、撮影から仕上げに関してのイメージを持って撮影することこそが写真である。ということになれば、絞りとは作品の根幹に関わる問題でもあるわけだ。

 そこで、大切になるのは被写界深度ということになる。被写界深度は作品を決定する際の重要なファクターであり、徒や疎かにできないのである。その意味でプレビューボタンは撮影者にとって重要な機能といえる。その証拠に、これだけ進化した時代のカメラにも、そのボタンはついている。(写真の赤い矢印)元々、現在の一眼レフのように開放測光(絞りを絞っても暗くならずに絞り開放のままピント合わせができるシステム)ではなかった時代は、常にプレビューボタンを押している状態だった訳で、絞りの具合を必ず確認して撮影していたのである。この絞り込んだ状態で、ピントの合う範囲を確認して、撮影することが、仕上がりの写真のイメージを作ることにつながる。もっとも、実際に使ってみると暗くてイメージがわかりにくいという方が大半であるが…

 そこで、これよりコツを伝授したいと思う。まず、ファインダー全体を見ないことである。絞りを決定する要素といえば、どこからどこまで合っているか、ということであるから、手前から奥までの合わせたい距離の1/3程度の位置にピントを合わせて(手動でピントを合わせる)、プレビューボタンを押して、奥の合わせたい位置を一点凝視するのである。これは、PLフィルターと同様である。PLフィルターも反射を除去したい場所を一点凝視してフィルター枠を回転させる。これにより、ただ暗くなってしまい効果がわからないということはなくなる。更に、デジタルカメラの方は、ライブビュー映像を見ながら絞込みボタンを押すとより分かりやすい。ただし、これは慣れるまでで、ファインダーを覗いた状態で行うことが理想的である。なぜなら、撮影時にファインダーから目を離して操作をするとなると、撮影の集中度が散漫になりファインダーを覗いた瞬間のイメージから遠のくからである。

 最後に、写真は手前がボケているとシャープ感を感じないので1/3にピントをあわせても手前があっていない場合は、手前がボケない程度にピントを手前側に合わせることも重要な写真の秘訣である。

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金環日食の撮影ポイント

本州では129年ぶりの天体イベント金環日食の件で、お問い合せをたくさん頂いたので、作品にするヒントをひとつ。

まず、はじめに通常撮影では、風景の中に金環日食を入れて撮影するのは不可能です。これは光量の違いです。通常の風景は、晴天時でもEV13程度ですが、金環日食(つまり太陽)の明るさはEV値換算で言うと、EV30相当です。つまり露出差がEV17相当あります。そこで、フィルム撮影なら一度日食だけを撮影して、通常の風景はハーフND8を使用し、空を暗くして撮影したものを多重で重ねるということになります。デジタルなら日食を撮影したものと、風景をレイヤーで重ねあわせ画像処理をして合わせることが可能ですが、フィルム撮影では自然なイメージとして撮影することは不可能と言えますね。

風景としてではなく、日食そのものを撮りたいというのであれば、レンズは35mm換算で600mm以上の望遠レンズが必要です。このブログのトップ写真の大きさは1248mmなので、金環日食のみ撮影ということになれば1000mm以上必要ということになります。しかし、太陽は小さくとも、段階的に欠けていく様子を多重で撮影するなら300mm程度でも何とかなりそうです。ちなみに、多重露光というと露出補正というイメージがあると思いますが、背景が全く映らないので補正は必要ありません。

撮影場所は、事前に太陽の位置を把握する必要があります。近くに障害物のない場所を選びます。連続撮影を試みるなら、太陽が移動する位置も把握する必要があります。これは、スマホやiPhoneなら無料のアプリがありますのでダウンロードして撮影前日までに把握しておいたほうがいいです。連続撮影されるのであれば、当然ですが縦位置撮影になりますので、セッティングを横にしないようにしてください。

次に、機材の説明ですが、富士フィルムのND4.0は約13絞(13+1/3)り減光します。これがケンコーなどでいうND10000です。

そして、ND100000はそれよりも3絞りアンダーになるので、16絞り~17絞り程度ということになります。

富士フィルムの説明によれば、ND10000でISO100感度で、絞りは8、シャッタースピードは1/2000秒。ND100000で同絞り、1/250秒となるそうです。(マルミは金環食時に1/125秒と記載されています)

もちろんこれはかけ方によって差が出ます。当然ですが、ピントや露出はすべてマニュアルになりますので、状況に応じたデータの詳細をプリントアウトしておいて、状況に応じて露出を変えて撮影してください。

 

マルミのホームページに詳細データが載っています。

↓ ↓ ↓

http://www.marumi-filter.co.jp/shootingsun/

 

ちなみに、輪郭をはっきり出したいのであれば、ND100000が必要だということです。十分減光しないとフレアが出るということですね。

 

金環日食の具体的な撮影方法。機材等は富士フィルムのホームページにも載っています。

↓ ↓ ↓

http://fujifilm.jp/support/information/eclipse2012/index.html

 

機材がないという方は、写真教室にご参加の皆さんならすでにお持ちなはずの、ND400+ND8+PL(ND4)ぐらいがフジのND4.0(ケンコーND10000)のデータに近いということになります。

それでは、晴天を期待して(^^♪

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